2018年に読んだ本の感想と思い出話をネタバレしない程度に書いています。
読んだ本 5冊
老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路 野澤千絵(講談社現代新書)
4/末ぐらいに読了。一人でも多くの人に読んで欲しい本です。
日本の空き家が増えているという問題を一度は聞いたことがあると思いますが、他にも都市計画やタワーマンションの問題などが取り上げられています。難しそうな内容ですが、都市計画についての本を初めて読んだ私にもわかりやすかったし(一部難しくて何度か読み直した所はあります)、興味を惹かれる内容だったので読むのが楽しかったです。ただ、この本で書かれてる問題は「本当・・・どうしたら良いんだろう」って感じですが。
一人でも多くの人に、今日本にこういう問題があるよ!あなたが買おうとしてる家にはこういう問題があるかもしれないよ!ということを知って欲しいです。
論理と心理で攻める 人を動かす交渉術 荘司雅彦(平凡社新書)
2018/3/19に読了。7年前に買って、最後まで読んだか覚えてなかったのでまた最初から読んでみました。(読んだ覚えのある内容だったので、たぶん一度全部読んだと思う。)
読みやすくて、内容もわかりやすい。交渉術の大切な事を上手くまとめてある本だと思いました。
相手の「主張の価値」だけは理解する。
や
交渉相手は「常識を備えた対等な人間」であることを前提とする。
などの言葉が得られたのは良かった。自分が何を話すか、交渉のために何をするかに意識がいきがちだけど、相手に対する態度もそれ以上に大切。
余命10年 小坂流加(文芸社文庫NEO)
2018/3/3に読了。余命宣告された恋愛物は苦手なんですが、この本は読んでよかったと思いました。ちょっと古風な恋愛が好きな人にオススメ。
わたしが出会った殺人者たち 佐木隆三(新潮文庫)
GWに北九州・大分旅行に行った時に買った本。
特に欲しい本が無かったので、確実に読む、自分が好きなジャンルの本となるとノンフィクションなのでそこから選びました。取り扱ってる内容が内容なので、元気な時に読んでみたら(落ち込んでる時にこういう本は読めなくて)どの話も興味深く、ニュースだけでは知れなかったことや、佐木さん視点で書かれた犯人の話が面白かったです。
勝ち過ぎた監督 駒大苫小牧 幻の三連覇 中村 計(集英社)
今年の夏前~甲子園が終わる頃まで読んでた1冊。
高校野球の甲子園で大活躍すると世間は大騒ぎするけど、騒がれる方は一体何を思って、どんなことが起こって、そして高校野球という部活動に対して私たちはどういうスタンスで付き合うのが良いのかを考えさせられる良書。
駒沢苫小牧の夏の甲子園大会で3年間で1度しか負けたことがない(3年目の決勝のみ)というのは本当にすごい。まさに『勝ちすぎた監督』。その監督について、400ページ越えで書かれてるのもすごい。
中村さんの高校野球本は今の所、全部面白いです。
△私が読んだのは単行本サイズなので、文庫本とは表紙が違います。
終わりに
今年読んだ本の中では『余命10年』がいつもだったら読まない本なので、新鮮でした。
『論理と推理~』の本は偶然ゲーム理論の話をする機会があったので、読んでおいて良かったです。(笑)総合していい本が読めた1年でした。
▽去年は記録をつけてなかったので、一昨年の分です