ブログを始めて一番変わった事は、本を読む量が減ったことです。去年は30冊読んだのに、今年7冊なんですよ・・・。何かをすればその分、別の時間が削られるわけで。今年読んだ本を振り返りつつ、紹介したいと思います。(`・ω・´)/
2016年に読んだ本
楽園のカンヴァス 原田マハ
勧められたので読んでみました。勧められなかった100%読まなかった本です。ですが面白くてスイスイ読めました。
アンリ・ルソーの絵を巡るミステリー。美術の世界をいろいろ知ることが出来ました。フィクションなんですが、本当にあった話かも?と思えるようなストーリー。大原美術館に行ってみたくなりました。
存在の耐えられない軽さ ミラン・クンデラ
5年ぐらい前にタイトルのカッコ良さに惹かれ購入。だけどさっぱりわからなくて挫折。久しぶりに引っ張り出して読んだら、今度はスラスラ読めてとても面白かったです。放置してた5年の間に、登場人物の気持ちに共感出来る人生経験もありました。あの時無理して読まないで、今読んで良かったと思える作品です。
この作品は『プラハの春』を題材にしてるんですが、5年前は『プラハの春』自体知らなかったんですよね。(^^;)
増補サバイバル!人はズルなしで生きられるのか 服部文祥
本屋で欲しかった本が売ってなかったので、代わりに何かないかなーと探して見つけた本です。サバイバルなんてまったくしないくせに買ってしまった!最初の数ページはよくわからなくて(『登攀(とうはん/登山用語)』など初めて聞いた言葉になかなか馴染めなかった)ちょっと後悔しましたが、そのあまりにも未知の世界が面白くどんどん惹かれていきました。こういう予想外の出会いがあるから、本屋って良いですよね。(^^)
登山コースをただ登るだけより服部さん(サバイバル登山家)がしてる事の方が私は惹かれました。なかなかやれるもんじゃ無いですが。全然違う世界でも共感できるものとの出会いは嬉しいものです。
命売ります 三島由紀夫
困った時の三島由紀夫。
また本屋で欲しい本が無かったので、三島由紀夫の本の中から未読のものを購入。タイトルからして面白そう。命を売るってどういうこと?どんどん予想外の方向に転がる物語。ラストが一番予想外でした。
恋愛偏愛美術館 西岡文彦
本屋で良い本ないかな~と物色中に見つけた本。この本を手に取ったのは『楽園のカンヴァス』を読んだ影響もあります。(美術に興味)恋愛に絡めて美術の話をいろいろ読めました。美術って難しそうって人でも『恋愛』ならとっつきやすいんじゃないかな?でも一番好きなのは実は『おわりに』だったりします。(笑)著者と美術の先生のお話、素敵です。
孤独を貫け 小林よしのり・清水克衛
本屋でパラパラっと読んで面白そうだったので購入。漫画家の小林よしのりさんと書店「読書のすすめ」代表の清水克衛さんの対談本です。対談形式なのでサラリと読めます。自分にはなかった視点がいろいろありました。特に印象に残ってるのは「時代の回転椅子」の話。
「そこから降りる勇気を持たないと、ただ回されているだけになるぞ」P.161
あと『若者文化が無くなってしまった』というのも気になりました。単に若者文化を知らないだけだと思ってたけど、実際、今の若者文化って何があるんだろう?ちょっと前に20歳くらいの人と話したんですが、「熱中できるものが無い」と言ってました。一人の発言で全てを決めつけることはもちろん出来ないけど、そういう人が多いのか非常に気になる所。
「SNSやLINEなどのコミュニケーションに時間を多く使ってる」っていうのは聞いたことあるし、それはあるだろうなーと思います。昔は家に帰った後も交流する方法無かったから、一人でいろいろするしか無かったし。
逃げたい娘 諦めない母 朝倉真弓・信田さよ子
こちらも本屋でパラ見して購入。母娘問題の本はつい買ってしまいますが、気が進まなくてしばらく読まずに放置してました。やっぱり母娘問題ってずっしりくるので。
架空の女性の物語とともに、母と娘の関係をどうしたら良いか考えるコラムが書かれてます。最初「母娘問題解決して、めでたしめでたし★」みたいなラストは読みたくないな~と思いましたが、非常に良い着地点にたどり着いたと思います。『優しい処方箋』、そんな印象の本です。オススメ。(『グリングレイ』が忘れられない。(笑))
終わりに
まとめてみたら本屋で興味持った本ばかりですね。本屋に行く前から買うのを決めてた本は『存在の耐えられない軽さ』だけ。本屋マジック!\(^o^)/
ブログを始めて読む本が減ったことに関して、今年は「とりあえず良かった」です。何か外に出すというのは結構スッキリします。でも、やっぱりもうちょっと読みたいので来年は10冊以上読みつつ、ブログも続けていきたいと思います。
▽2018年に読んだ本
▽2020年に読んだ本