江戸川を舟で渡って、東京から千葉へ行きました。平成のこの世でも、こんな情緒に溢れた船での移動が出来る事が最高です。
『矢切の渡し』とは?
東京都の柴又と千葉県の松戸の間を流れる江戸川を舟に乗って渡れる場所です。
始まったのは江戸時代初期!
現代の東京で、こんなノスタルジックな体験が出来るなんて、ちょっとびっくりです。料金は大人200円小人100円。(2017年9月現在)
矢切の渡しが登場する文学作品として、『野菊の墓』が有名ですね。
松戸市には野菊の墓に関連する場所があるので、一緒に行ってみるのもいいかもしれません。ちなみに『野菊の墓』を読んでる時間が無い!簡単にどういう話か知りたい!という人にはこちらの漫画がオススメです。(数分で読めます)
私もこれ読んでから行きました。((((っ・ω・)っ ブーン
柴又側から渡る
矢切の渡しは柴又側と松戸側から乗ることが出来ます。私は柴又側から乗ったので、そちらからの感想になります。(後で松戸側についても書きます)
行き方
最寄り駅は柴又駅。ここから徒歩15分ぐらいですが、柴又は観光地で人も多いので実際はもう少し時間がかかるでしょうし、せっかくなので柴又観光しながらゆるゆる行っても良いと思います。
船乗り場は、寅さん記念館から行く方法がわかりやすいです。
エレベーターか階段で記念館上部の芝生広場へ行くと、矢切の渡しの看板があるのでその方向へ歩くと江戸川があります。河川敷では野球やサッカーをしているので、ボールに注意しつつ川を渡る舟を探しながら歩いていけば乗り場へたどり着きます。(乗り場には大きな看板は無いです)
乗り場には説明書きの看板がいくつかありました。
休航の日もあるそうです。
乗船するまで
運行ダイヤが決まっているわけではなく、『柴又側で乗せて→松戸側で降ろして、次のお客さんを乗せて→柴又側へ行く』の繰り返し。
営業時間に行って、ちょうど舟が来たらラッキー!行っちゃったら舟が帰ってくるまで待ちます。船着き場に係員さんはいなくて、船頭さん1人でやってる感じでした。
↑桟橋の上は風が気持ち良く、橋を渡る北総線の電車も見えたので待ってる間も楽しめました。
営業時間は16:00頃と書かれていたのですが、私が行った日はお客さんが結構並んでて16時まで乗れそうにありません。「もしかして乗れない!?」と心配になりましたが、その辺は臨機応変な感じで16時過ぎても乗ることが出来ました。でも並ぶのは16時前にしておいた方がいいと思います。16時過ぎに行っても、乗せてくれるかはわからないので。
ちなみに並んだ時間は30分ぐらい。2回分で乗れるぐらいの人数が並んでました。
あと、並ぶ所はちょうど木があって日陰の所もありますが何も無い所もあるので日傘を持っていくと安心です。夏の昼間はすっごい暑いと思う。
いざ!乗船
ここが桟橋。乗る時にお金を払います。船頭さん1人なので、お釣りが出ないよう用意していくと良いです。
舟の外枠の内側にある板に座るんですが、写真で見ると座るスペース細いですね。おまけに舟の高さが低いので、座った時は川が近くてちょっと怖いです。でもすぐに慣れました。(笑)
舟に乗ってゆらゆら江戸川を渡ります。お客さんは子供からお年寄りまで幅広かったです。みなさん何がきっかけで来たんだろう?ちなみに私は地図で矢切の渡しを見つけて「この言葉、聞いたことあるけど何だっけ?」と調べて興味を持ちました。聞いたことがあると思ったのは、細川たかしさんの歌かな。
演歌で聴いた地名などは知らず知らずの間に覚えちゃうんですよね。津軽海峡~♪とか、天城越え~♪とか。
船頭さんの手漕ぎでゆらゆら松戸側に到着。松戸側は森です。この写真だけ見ると、どこに来たんだ!?って感じがする。(笑)竹が縦横に立ってる所が船着き場。こういう現代っぽくない風景も良かったです。
松戸へ到着
ワーイ!舟で東京から千葉へ行ったぞー!
電車では一瞬ですが、舟での移動は旅情がありますね。昔の人もこうやって移動していたのかな。松戸側に用が無い人はまた舟に乗って東京へ帰って行きました。私はここから松戸駅まで歩いて行きます。看板を見ると、3.5km。歩くことが好きなので苦にならない距離です。
あと松戸側は乗り場の近くにお店がありました。16時過ぎてたのでおじさんが後片付けしてて何が売ってるかわかりませんでしたが、かき氷とかあったんだろうな~。
松戸側
松戸側には矢切の渡しと書かれた旗が立ってました。
松戸側の乗り場に行きたかったら、松戸駅方面から江戸川沿いを歩いて、駐車場とバス停の少し先の森が少し大き目の所が乗り場です。柴又よりはわかりにくいけど、それらを目印にしていけば行けるんじゃないかな。
おまけ
柴又参道にある代々喜 最中さんで、矢切の渡しもなかが売ってます。乗った後「舟のこの辺りに乗ったな~」と思い出しながら食べると楽しい。(笑)
松戸には矢切の渡しのマンホールもありました。
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