音楽の『コンクール』。
私は音楽を聴く事は好きですが、まったく馴染みがない知らない世界です。
今回、東京・上野で開催された『東京音楽コンクール』に初めて行ってきました。行くきっかけになったのは、ラジオでの告知。ネットで調べたら、チケット代も手頃で空席もあったので行くことにしました。
どの部門を見に行くか?
今年は、
- 金管部門
- 弦楽部門
- ピアノ部門
この3つの部門があります。その本選を見に行きます。3つとも別々の日に開催。どれに行こうか悩みました。
正直、ピアノが馴染みがあるので一番わかりやすいです。金管と弦楽は楽器の種類も片手で数えられるぐらいしか知らないので。でも、なんとなく弦楽に惹かれたんですよね。理由は無くて、本当なんとなく。
ちょうど3つの中で一番スケジュール的にも都合が良かったので、弦楽部門を見に行くことにしました。
ちなみにチケットは東京文化会館の公式HPから購入。
予習
音楽コンクールのことを全然知らないので、当日までに予習しました。
/まずは公式のプロモーション動画!\
コンクールの雰囲気や会場のことを知れました。
第44回ピティナ・ピアノコンペティション
ちょうど同時期に『ピティナ・ピアノコンペティション』というピアノのコンクールが開催されていたので、過去の動画や今年のライブ配信を見ていました。
『ピティナ・ピアノコンペティション』のことは、今回音楽コンクールについて調べるまでまったく知らなくて、昨年東京音楽コンクールに出場したピアニストの方がこちらにも参加していたという情報を得て、そこで初めて知りました。
この、『ピティナ・ピアノコンペティション』は動画が豊富で過去のコンクールの演奏もたくさん見ることが出来たので、コンクールというものを学ぶ上でとても助かりました。
2019年特級銀賞の黒木さんのピアノがとても好きです。

のだめカンタービレ
音大漫画として有名な、のだめ。コンクール当日まで、なにかコンクールについて学べないかなーと久しぶりにアニメを見ました。
物語のコンクール部分に注目して見ると、また違って見えますね。私は黒木くんが好きです。
当日
せっかく上野に来たので、国立科学博物館を見て、早めの夕飯を食べて、17時50分ぐらいに会場に到着。チケットを自分でちぎって(←新型コロナ対策)入場すると、一人一冊パンフレットのようなものが貰えました。
その中には本選に出場する人たちの氏名・演奏する曲などが印刷された紙と、聴衆賞の投票券が挟まっていました。聴衆賞は、コンクールを聴きに来た人が一人一票投票して決まる賞です。自分も1票投じられるなんて、ドキドキします。
聴衆賞があるので、誰に投票するか、自分も審査員のようにただボーッと聴くのでは無く、良かった演奏を判断しながら聴きました。
どの演奏が良いか判断出来るのか?
弦楽部門の本選に今年は、
- バイオリン(3人)
- チェロ(1人)
- ヴィオラ(1人)
3種類の楽器の出場者がいます。演奏する曲は、バイオリンの2人が同じで、それ以外はバラバラ。
曲も楽器も違うのに、優劣の判断が出来るのだろうか?好きな楽器や好きな曲に惹かれてしまうのではないか?という気持ちが、すごくありました。
実際、『ピティナ・ピアノコンペティション』は好きな楽曲に惹かれがちでした。(←今年の特級ファイナルは4人中3人が同じ曲だったけど!)今回はさらに楽器の違いもある。
(´-`).。oO この中だとチェロが好きなので贔屓してしまいそう・・・
聴く前はいろいろと不安でした。今思えば、聴衆の一人として、もっと単純に音楽を聴くことを楽しんじゃえば良かったのでは?とも思いますね。でも、真剣に聴いて、真剣に誰に投票するか考えるのは違った意味で楽しくもありました。
コンクールの感想
オーケストラと一緒にコンクール参加者の演奏を聴けるのは、非常に豪華で贅沢な時間でした。コンクールで演る曲だからか、どの曲も難しそうで、その曲を楽譜も見ずに演奏する姿は本当にすごかったです。
普段のコンサートとは違った緊張感があったので、最初は気持ちが落ち着かず、マスクを付けてることもあって少々息苦しく、深呼吸しながらなんとか気持ちを落ち着けようと努力していました。
あ、あと席が最前列だったー。/(^o^)\
5列目だったので前の方なのはわかっていたのですが、新型コロナ対策で1~4列目は空席だったので、5列目が最前列になってました。音楽詳しくないコンクール初心者が最前列で見て良いのか!?という不安な気持ちと、目の前で繰り広げられる演奏に本当ドキドキしました。最後まで無事見られて良かった・・・!途中で逃げ出してしまいそうになったよ!
大ホール入り口にタイムスケジュールが貼ってあったのですが知らなくて、一人目の演奏が40分近くあるのに驚きながら聴いてました。
(;´-`).。oO ほ、他の人も40分ぐらいあるのかな?
(;´-`).。oO 全員終わるのは何時なんだろう?
(;´-`).。oO 休憩時間はあるのかな?
何も知らなくて、ドキドキ不安な気持ちも初めてだから体験出来たものですね。でも、休憩時間が何分かわからなくて水分取らなかったのは失敗だった!5人目の演奏の途中に、のどが渇いて困りました。(咳が出なくて良かった~・・・出そうで怖かった)
他の人は休憩時間に自販機行ったり、手持ちの飲み物をロビーで飲んだりしていました。
聴衆賞をどうするか?
私個人の感想では、4人目佐々木さんと5人目前田さんの演奏が特に良かったです。4人目の佐々木さんは、1人目の福田さんと楽器も楽曲も同じだったので判断しやすかったです。
聴衆賞はどちらに投票するか・・・
私は2人を比べた時、5人目の前田さんの演奏の方が惹かれるものがあったので前田さんに投票しました。
投票時間は演奏終了後10分間のみ!投票したい演奏者の箱に投票用紙を入れるだけですが、投票箱が小さくて入れるのに苦労しました。見た感じどの箱にも投票用紙が入れられていたので、ずば抜けて誰が多いのかはわからなかったです。
表彰式
最後の演奏が終わったのが、21時20分頃。表彰式は22時頃なので、40分ぐらい時間があります。
(´-`).。oO 表彰式は見られるのかな?
そういうことも知らず。表彰式はチケットを持っている人なら見られたので、40分待って見ていくことにしました。
待ち時間の長さか、22時過ぎることや、平日ということもあるのか、表彰式まで残った人は1/3いたかどうかぐらいの人数でした。新型コロナの影響もあるのかな?私も正直迷ったけど、せっかくだし見ていこうと見ていくことにしました。
\表彰式、見てよかった!/
自分も真剣に演奏を聴いて、誰のどの演奏が良いのか判断していたので、
(´-`).。oO 1位誰なんだろう~(ハラハラドキドキ)
と、関係者でもないのに緊張して、どういう結果になるのか聞くその時間さえも楽しめました。
まずは、聴衆賞の発表。結果は前田さんでした。私も投票していたので、とても嬉しかったです。そして同じ様に感じた人がいたんだな~という嬉しさもありました。
次に、1位から結果発表。結構サクサク発表されます。
△これは表彰式の後、ロビーに掲示された審査結果です
1位も前田さん!2位は佐々木さん!そして同率3位が3名という結果になりました。
(´-`).。oO 私の審査もあながち間違ってなかった!?
3位は本当わからなくて、つい好きなチェロを弾いてた2番目の北村さんを推してしまいましたが、同率3位・・・なるほど。
1位の前田さんのスピーチや審査員の方々のお話や、何よりコンクールに出場した方々にもう一度拍手をすることが出来たので、表彰式まで残っていて良かったです。前田さんの拍手の仕方やスピーチなどから、高校生らしさも感じられてほっこりしました。演奏してる時とはまた違った姿ですね。
終わりに
『東京文化会館 大ホール』に一度行ってみたかったのも、行くのを決めた理由の1つです。
いつも建物の前を通り過ぎては、国立西洋美術館や博物館へ行っていたので、気になるけどなかなか行くきっかけが無い場所だったんですよね。
ぱっと見外観は地味ですが、前川國男氏設計のとてもオシャレな、特に大ホールの内装はめちゃくちゃ素敵で大好きです。
(^o^) 席が前すぎてホール全体が見渡せなかったので、後ろの席でも見てみたい!
音楽コンクールは出場者の将来もかかっているので、めちゃくちゃ緊張感がありますが、また機会があれば行ってみたいです。見応え、聴き応えありました。