【映画感想】Love Letter「岩井俊二監督で一番好きな映画」

10代の時に見てすごく好きで、今でも好きな映画を聞かれるとこの作品もあげるのですが、見てからもう10年以上経つので正直内容は忘れてしまいました・・・。でも、すごく良かったのは覚えてる。何が良かったのかは思い出せないけど。

 

そのせいで岩井俊二監督作品を好きな人たちと話をした時、

 

(^o^)「Love Letter好きなんですよ~」

 

(^o^) ・・・・

 

(;^o^) (内容覚えて無くて何も語れない!)

 

ということがあったので、久しぶりに見てみました。見始めた頃は、「こういう映画だったのか~」と遠くから眺める感じで見てたのに、最後には「もう、これは、今見ても好きだわ」と少々泣いてしまいました。

それと、10代の自分が勘違いしていた点もいくつか気づけたので見返して見てよかったです。

以下、ネタバレあるので注意!

 

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感想

心温まる『ラブレター』の物語

山で遭難した婚約者が昔住んでた小樽の住所(今は国道になって家は無い)へ手紙を書いたら返事が返ってきた・・・というちょっと不思議なストーリー。

 

これ、昔見た時

博子が間違えて藤井(女)の住所をメモしていた

と気づかず、

郵便屋さんが藤井(男)の家が無いので、気を利かせて藤井(女)の家に配達した

と勘違いしていました。そんなわけないじゃん!!!!

10代の自分の読解力(?)の無さよ・・・。こういう点がいくつかあったので、大人になって見返すと気がつく点がたくさんあって、より楽しめました。

 

現代のネットがある時代だと晒されそうだし、見知らぬ人と手紙のやり取りしたり、自分の運転免許証を送るなんて絶対出来ないなーと思いました。そして大人になるといろいろ忙しいので、見知らぬ人と謎の手紙のやり取りをする気持ちの余裕は無いかもしれない。

 

でも、この作中では藤井(女)が主人公博子の手紙の相手を厚意でしてくれる。その温かい気持ちが良いなと思う。藤井(女)にとっては厚意だけで、メリットは何も無さそうに思えるけど、昔のことをいろいろ思い出して手紙にしたためる作業は楽しそうだし、ラストではこの手紙が無ければ知ることの出来なかった、藤井(男)からのLove Letter(図書カード)を知ることが出来た。

双方にとって得るものがあったやりとりだったのも良かったなと思いました。

 

図書カードのLove Letterを藤井(女)が見るシーンは、藤井(男)が亡くなっていたこともあり、温かいけどちょっと寂しさもある素敵なラストで、やっぱりこの映画が好きだなぁという気持ちは変わりませんでした。

博子の立場で

藤井(男)が自分のことを好きだと言ったのは、中学生の頃好きだった子に似てたから?それって悔しいですよね。なんだ、そうだったのかーってちょっと恨めしくも思う。

博子が藤井(男)の死を吹っ切るには辛口だけど、ずっと思い続けなくてもいいやって気になれちゃう。それは藤井(男)の不思議な性格によるものもありますね。

藤井(男)の不思議な性格

自分の思っている事をほとんど言わない、謎な行動をいろいろする。でもそれにはちゃんと意味があって、わかると愛らしく思える。そんな魅力のある人物だと思いました。

 

私は10代の頃、俳優の柏原崇さんが好きだったんですが、Love Letterのせいもありますね!かっこいい。そして、大人になって見ると、柏原崇と酒井美紀さんと、鈴木蘭々の美しさが神々しい!この3人が同じ学校にいるってすさまじいなぁ。

特に鈴木蘭々の美少女っぷりにはびっくりしました。藤井(女)の前髪を櫛でかきあげて目を合わせるシーンが好き。(かっこいい。かなり不思議ちゃんだけど。)

 

話戻して、藤井(男)。こういう男性っているよねーっていうレベルの不思議さなのも良かったです。素直じゃないし、言いたいことをはっきり言わないけど、魅力がある。

博子とのシーンは一切無いけど、博子が苦労したであろうなというのは十分伝わってきました。

この物語の解釈

藤井(男)が藤井(女)のことを好きなのは確実。

藤井(女)が藤井(男)のことを好きなのかは、見た人によって意見が分かれる様です。

 

私は好きだったと思います。本人も気づいていないような淡い気持ちで。

それが藤井(男)が転校したことを知って、花瓶を割るシーンで現れてるように見えました。あれは、藤井(男)のことを茶化すクラスの男子への怒りはもちろんあったのだろうけど(ちょうど父親を亡くしたばかりだし)、好きだったからこそ、何も言わずに転校したことへの怒りと、好きな人を馬鹿にされた怒りだったのでは無いかな。

 

そんな自分でも無自覚な恋心をラストシーンの図書カードの裏側の似顔絵で本人も知れたのでは。似顔絵を嬉しく思うのは自分も好きだったから。

 

博子と藤井(男)の関係

藤井(男)が博子のことを藤井(女)に似てるだけで好きになったわけでは無いと、私は思います。

初対面で告白したのは、たぶんそれだけだったんだろうけど。好きな顔だからその人のことを好きになるって男性はそこそこいるって聞きますし。

でも、それだけで付き合いが続けられるタイプには思えないし、結婚もしなさそう。

 

自分からプロポーズしなかったのは、本当は博子のことを結婚したいほど好きでは無かったから・・・かどうかはわからないな。

好きな子に何も言わず、図書カードに似顔絵を書いてその本を渡すわかりにくい男ですからね。

おじいちゃんのこと

藤井(女)の長引く風邪はそのうち治るだろうとたいして気にせず見てました。まさか、風邪をこじらせて肺炎で亡くなった父に繋がっているとは、藤井(女)が倒れるまで気づきませんでした。

 

あそこで救急車を待つか、自分で連れて行くか、判断が難しい。

孫をおんぶして病院へ連れて行くおじいちゃんの姿には、見ていて涙がポロポロ出てしまいました。結果、おじいちゃんも入院になってしまったけど、いびきをかいて寝てて安心。安心するいびきもありますね。

 

私は今まで軽い風邪にしかかかったことが無いので、病気の知識がほとんどありません。

今回も藤井(女)が41度以上の熱を出して倒れて、41度がやばいことはわかるけど、こういう場合どうしたら良いのかわかりません。

一般にヒトでは、41℃未満であれば、熱そのものによる害はないと考えられています。41.5℃以上では熱そのものが有害となる可能性があります。

引用元:熱がでるとき – 地方独立行政法人 総合病院 国保旭中央病院

さっき調べて初めて知りました。こういう知識はちゃんと身につけておきたいです。

 

終わりに

LOVE LETTER

雪と中山美穂さんと映像の美しさも魅力的な作品でした。

小樽駅近くで、藤井(女)と博子がニアミスするシーンのカメラの動きや映像の作り方も面白かったです。

 

あとこの作品の『ラブレター』ってどれのことだと思いますか?

私は、

  • 藤井(男)から藤井(女)への図書カード
  • 博子と藤井(女)の間でやり取りした淡い恋物語が伝わる手紙

この2つのことかなと思いました。人によっていろいろな解釈があるので、それを聞くのも面白いです。

▽2020年に25年ぶりに劇場公開されたそうです

岩井俊二監督、25年後の「Love Letter」上映に感慨「すべてのシーン忘れがたい」 : 映画ニュース - 映画.com
岩井俊二監督の最新作「ラストレター」の公開を記念し、1995年の長編デビュー作「LoveLetter」が1月7日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで上映された。上映後には日本映画専門チャンネル「日曜邦画劇場」の公開収録で、岩井監督とフジテ

知らなかったー!