自分の子供が他所の子に怪我をさせてしまったら・・・。そういう時、自分はどう思って・どう行動するだろう?そんなことを考えながら見てもいい映画だと思いました。
※以下、ネタバレ有るので注意。
映画感想
オープニングの子供の喧嘩は意味があった
最初、これから始まる『おとなのけんか』の比較として子供の喧嘩の映像が流れたと思いました。まさかそれが大人の喧嘩の原因だと思わなかった。サラッとオープニング映像として流すの良いですね。
フランス・ドイツ・ポーランド・スペイン合作なのに舞台はNY
途中でNYって言うまで、舞台がNYだなんてこれっぽっちも思いませんでした。制作がヨーロッパの4カ国だし、アメリカっぽさがあまりない。調べたら撮影はパリで行われたそうです。他国が舞台の映画を4カ国で作るという状況が面白い。
フジタツグハルー!
藤田嗣治の画集が出てきて嬉しかったです。
藤田嗣治好きな人は秋田県立美術館には絶対行ったほうが良い!
緊張感がきつい
人の喧嘩を見るのは辛いなぁ。所々面白かったけど、しんどかったです。(ヽ´ω`)見てて仲裁に入りたくなりました。
みんな良い人ごっこ
大人になると他人と距離が開いてしまいますね。上手くやらなきゃ、問題は起こさないようにしなきゃ、とかそういうことが頭にあるからかな。
こういう機会が無いと誰かに夫の愚痴を思いっきり言えない?
ために溜めたことを言ってるシーンはちょっと爽快でした。もっと言えたらいいのかな?でも言ったら、直してくれることを期待するからそれはそれで悩みの種になるかも。
ケータイのせいで人生滅茶苦茶
結婚した当時は無かった物が、ある日突然登場して家族関係に大きな変化をもたらす・・・ってありそうですね。個人の力じゃどうしようも出来ないし、ちょっと怖い。
ブラックベリー水没!
妻2人が爆笑してるシーンはこっちも笑ってしまいました。この映画で一番笑ったシーン。ブラックベリー好きなのでちょっと切ないけど、それ以上に映画に登場したことが嬉しい。
※映画に登場したのはこの機種ではありません。
夫婦より性別による共感が強いのか
この映画で面白かったのは、妻同士・夫同士ちょっと仲良くなってる所。同性だから「わかるわ~」という共感がありますね。
最後まで見ると原題が合ってる
原題はCarnage。『虐殺』という意味ですが、これじゃこの映画見る日本人は少なそう。(;^ω^)強烈!私は邦題に惹かれてこの映画を見たので、原題だったら見なかったかも。最後まで見たら、『おとなのけんか』より『虐殺』が合ってるな・・・って思いました。
ラストポカーン
チューリップバサー!→あれ!ハムスター生きてる!→子どもたち仲良く遊んでる (終わり)
映画館で見たらポカーンとしてしまったかも。他人の心配をして、あれこれ感情的になってもそれが何になる?ってことありますね。この映画で伝えたかったのはそういうことかな。
子供同士仲良くしてる姿は和みました。そう考えると、子供のほうが(無意識なんだけど)達観してるのかもしれない。大人たちは仲直り無理だろうな。
印象に残ったセリフ
- 子供は親の人生を吸い尽くす
- 女が泣くと男は限界点を越える
終わりに
人の喧嘩を見るのは疲れるので二度と見ることは無いですが、人には勧めたい映画です。