コクリコ坂からを見た後、「風立ちぬも見てみようかな」と思い見ることにしました。
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ネタバレありの感想なので、ご注意下さい。
感想
主人公の声がどうしても気になる!
庵野さんが声をあてているのは知ってましたが、合って無さ過ぎてずっこけました。特に第一声を聞いた時。「えええ!?」。この映画は幼年期を除いて、最初から最後までこの声に慣れる戦い(?)のようなものでした。
- 「主人公の雰囲気には合ってる気がする」
- 「今のセリフは声が合ってた」
と、違和感を拭い去る努力をしましたが、それでも「この主人公一体何歳なんだろう?声だけ聞いたら50代だけど、それだと絵が合わなすぎるし・・・」とごちゃごちゃ考えてしまう。少し棒セリフなのも気になりましたが、ジブリなのでそれほど違和感は無い。
他の登場人物の声がよく合ってたので、一人だけ別世界の人物のように思えてしまいました。
妹の声
逆に妹は幼少期の声はいいけど、大人のシーンでは幼すぎる様に感じました。調べたら演じた女優さんは20歳ぐらいでした。もっと幼い子が演じてると思ったので、逆にびっくり。
人の声で擬音
地震や飛行機の音などが、人の声で表現されてました。面白いけど、ちょっと不気味。(^^;)映画館で聴いたら、良さそう。
山に帰る菜穂子
誰も無理に引き止めたりせず、静かに送り出す姿を美しいと思いました。二郎も何か感じるものがあるぐらいの表現でしたし。絶妙。
ラストが綺麗
菜穂子が亡くなる事の描き方は素晴らしかったと思います。零戦が出来た後からラストへの流れも。
君の10年はどうだった?
この物語の総括に持ってきたこの言葉に、すごく余韻を感じました。長いような短いような、10年。私も最近、ずっと続けていたことが10年目になったので自分にも重ねて振り返りました。また10年後にこの映画を見たいですね。その時は、どんなことを思うんだろう?
実在の人物、堀越二郎の半生
だと思って見たら違うようですね。そうである部分もあるけど、堀辰雄さんの小説『風立ちぬ』からも着想を得てるそうです。
さらに、宮﨑駿監督のお父様の人生も反映されてるそうです。映画を見ただけでは、堀越二郎さんの物語としか受け取れませんでした。最後に堀越二郎さんと並んで『堀辰雄』さんの名前が出てきて、調べてようやく知ることが出来ました。
終わりに
飛行機の描写など、すごすぎるんだけどよくわからず見てました。情報量がとにかく多いけど、処理しきれず。現時点のジブリ映画の中で一番情報量の多い作品だったんではないでしょうか?
ラストのユーミンのひこうき雲は素晴らしかったです。