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【映画感想】勝手にふるえてろ(2017年・日本)「リアルな恋愛の美味しさ」

勝手にふるえてろ

タイトルと予告を見てなんとなく面白そうだったので見てみました。が、見終わった時の感想は予告を見た時イメージしたものとは全然違いました。

※以下、ネタバレあり。

 

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映画感想

個性的でわが道を行く、ややぶっ飛んだ性格の、中二病ぎみな24歳OLヒロイン。実際の恋愛経験は無い・・・わけではなく、中学生の同級生を10年間好きなままでい続けて(※相手には伝わっていない片思い)、しょっちゅう妄想の恋に浸っている。

 

 

・・・わかるわぁ~な所もあれば、ヒロインのぶっ飛びっぷりについていけなくなったりしながら最後まで見ました。

 

わかるわ~って所は、私も10代の頃好きだった人との思い出を社会人になっても「美味しい、美味しい(^O^)」と思い出しては美味しくいただいていた所。結構こういうことしてる人って多いのかな?誰にも言えないし、内心なんでこんなに好きでいられるの?10代の思い出って美化されすぎじゃない?と自分でもびっくりする。

(公式サイトの山内マリコさんのコメントを読むと、同じく20代の頃、10代の恋愛を美味しく味わっていた様です。本当、おしゃぶり昆布の様にいつまでも味わえますよね・・・。30代ではもう味はほとんど無くなったけど。)

 

このヒロインのすごい所は、中学から好きだった人に会うために同窓会を企画して(別のクラスメイトのふりして)、好きな人の実家に電話して同窓会へ来るよう母親に伝えること。ここの行動力は本当にすごいし、ちょっと変な方向ではあるけど本当にイチのことが好きだったんだなと思いました。

私も昔好きな人にまた会いたい~って思ってたけど、自分から連絡する勇気も同窓会を企画する行動力も無くて、ただ偶然に期待してただけでしたから。(そして、そんな都合の良い偶然は起きず)

▽10代の頃の残念な恋愛話

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前回喪女だった頃の思い出を書きましたが、NHKの『ねほりんぱほりん』放送後に見ると「キレイに書いてるな~」と反省したので、番組の感想も混ぜつつ自分の喪女だった頃の思い出をまた書いてみます。 ▽前回書い...

 

途中まではヒロインの過去のシーンがたくさん出てくるので、

イチ > 二

の方が良く見えるんだけど、途中から

 

イチ < 二

の方がよく見えてきて、この2人の会話だったりデートシーンを見るだけで楽しかったです。リアルな恋愛の美味しさがすごく感じられるシーン。

妄想は傷つかないし、それはそれでとっても楽しいけど、リアルな恋愛の予測のつかなさや、自分のことを好いてくれる人の存在や、思いがけない嬉しさはたまらないものがある。

 

この映画の特に良かったシーンは1時間50分ぐらいからのラスト5分の部分。正直ここまでは、ちょっと面白い→ぶっ飛んでてついていけない・・・とちょっと離脱しかけたんですが、ここで一気にグッと戻ってきて、

え!

え!?

こんなキュンキュンする映画だったの!?

と、しどろもどろになりつつ美味しく楽しませていただきました。

 

良香(ヒロイン)の妊娠騒動は、彼氏である霧島(二)が本当可哀想で、それでも会いに来てくれた霧島に対する高感度がグッと上がりました。

だって自分の彼女が知らぬ間に妊娠してて、自分は身に覚えがないなら他にそういう男がいたってことで、自分が彼氏だったらこっちが休職したいレベルで落ち込みますよ。

 

俺は、かなり、ちゃんと、良香を好き

 

この霧島の告白すごく良かった~。この言葉の通り、ちゃんと好きであることが伝わってきましたし。これ言われたら嬉しい!

 

だけど!

 

この先が見たい~って所で終わってしまった!

 

この後が気になるのにー!同僚の来留美ちゃんと和解できたのかも気になる。

友人・知人の上から目線の態度

来留美が霧島に良香のことを上から目線で伝えている・・・というエピソードがありましたが、これって本当難しい。

だって、来留美は良香より恋愛慣れしてるし、霧島が知らない良香のことをたくさん知ってるので結果的に上からっぽく霧島に伝えることになっちゃうと思います。

一番ダメなのは霧島がバラしたことなので、それさえなければ丸く収まってたのに。そう考えると、妊娠騒動で霧島が傷ついたのは自業自得になるのか・・・いやいや、良香がぶっ飛びすぎてるから自業自得にするのは可哀想なレベルだわ。

 

誰も完璧なコミュニケーションなんて出来ないんだし、多少上から下からになることは日常あると思うので、目くじら立てずに、相手が無意識で自分のことをそう思っているとわかったら、「なにくそー!」と思って自分を変えるのが一番良いのかな。

舞台は新潟県長岡市?

エンドロール見てたら、作中に登場した駅が『宮内駅』とわかり調べてみました。新潟県長岡市の駅です。

 

 

長岡市が舞台の作品だったんですね。だから花火会社の経理だったのかーと見終わった後に気づくことが出来ました。長岡の花火有名ですもんね!

▽長岡の花火でラッピングされた新幹線

『週末パス』を使って【現美新幹線】に乗ってきました(越後湯沢駅~新潟駅)
車内に『現代アート』を展示している新幹線です。乗車しながら鑑賞することが出来ます。こういう新幹線も面白いですね! 2018年9月現在の展示作品は、この記事で紹介したものとは一部異なります。

 

終わりに

エンディングのオカリナさんのキスシーンもびっくりしました。なぜヒロイン達と同じように入れてきたのか、そこはちょっとわからない。

ラストの痴話喧嘩シーンも良いですが、ヒロインが妄想で街中の人とおしゃべりしてるシーンもとても良かったです。妄想じゃなくて、実際そういうことが出来たらいいなって見てて思いました。