2011年に公開された、ジブリ映画です。2016年になって初めて見ました。見なかった理由があったんですよ・・・。
事前情報に惑わされる
映画の予告かTV番組での特集か忘れましたが、その時見たコクリコ坂の情報で
- 兄妹の悲恋
- 学生運動
という風に受け取ってしまいました。それで、「見ても辛くなりそうな映画だなぁ」と思ってスルーしてしまったんですよね。映画を見終わった今では、勿体無いことをしたなと思います。
※以下、ネタバレあるので注意。
映画感想
※ 金曜ロードショウで見た感想です。エンドロールが無くて悲しい。
兄妹じゃなかったんだ!
よかった、よかったー!もう、それが辛くてどうやって決着つけるんだろうと心配しながら見てました。でも、それを思うとちょっとストーリーがごちゃごちゃしていた印象です。兄妹発覚→兄妹じゃなかったというラストにもっていく間が、ちょっとわかりにくかったというか、もっと強弱をつけてドラマチックに出来たんじゃないかなと。
先輩・後輩っていいよね( ^ω^)
風間が海の1つ上です。学生時代の歳の差って結構大きいものなので、二人の歳の差・先輩後輩の関係を見ていてドキドキしました。
みんな良い子すぎる
ストーリーも綺麗すぎるし、もうちょっと粗雑なクセのような物があっても良かったと思います。綺麗すぎると、サラーっと見れてしまって心に引っかかる部分が少ない。耳すまの天沢聖司のストーカーまではいかなくても、ああいう「おお!(笑)」と思える毒みたいな要素が何か欲しかったなと思いました。
原作には不良学生が出てくるそうですね。あと、水沼と風間は賭け麻雀やってたとか・・・。そういうのが欲しかったんですよおー!(ノД`) 映画で見てみたかったです。(賭け麻雀は無理だろうけど)
カネヨのクレンザー!
私も使ってます!パッケージがレトロで可愛いんですよね。何のことかわからない人は、台所シーンでよく見て下さい。
情報量が多い
商店街やカルチェラタンなど、1つのシーンにたくさんの情報が詰まっているので見ていて楽しいです。
コロッケ
さりげなくコロッケをおごってくれる風間くん、カッコいい!でも食べながら坂道登ったらむせそう。あれは、わざわざ海を肉屋まで連れてきたわけじゃなくて自分もコロッケ食べたかったからっていう優しいフォローですよね?
伊豆シャボテン公園
新橋のシーンに伊豆シャボテン公園の広告がありました。そんな昔からある施設なの?と思って調べたら、開園は1959年だそうです。ここはカピバラの温泉入浴が有名ですよね。
1982年の冬に、飼育員が飼育舎の清掃にお湯を使った際、偶然、小さなお湯だまりにカピバラたちが集まって手足やおしりをつけて気持ちよさそうにしている姿を目撃して以来、カピバラの幸せのためにカピバラたちの入浴を毎年行う。
「伊豆シャボテン公園」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。2016年7月12日(金) UTC
URL: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E8%B1%86%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%9C%E3%83%86%E3%83%B3%E5%85%AC%E5%9C%92
始まりはこんなきっかけだったんですね。その姿を想像しただけで和みます。(*´ω`*)
「旗はお父さんのかわりにあなたを連れてきてくれた」
とても素敵な言葉だと思いました。この言葉を聞いて、出会ってからの2人が走馬灯のように頭のなかを流れました。グッとくるセリフ。
カルチェラタン問題
結構な尺を使うほどのエピソードだったのかな?と思いました。壊される→壊されないために頑張ろう→守れた!というなかなか盛り上がるストーリーではあるものの、もっとサイドに置いてもっと海のことや周りの人について描いて欲しかった。守り切ったその後もイマイチ想像出来ませんでした。一過性のブームみたいな印象。運動部の生徒が少し出てきましたが、もっと関係ない生徒の声とか入れて欲しかったかも。
音楽がすごく良い
まず映画の始まり。機会の音から、陽気な朝食の歌。このシーンで一気に映画への期待が高まりました。昔の人の丁寧な暮らしも良いですよね。作曲は谷山浩子さん!大好きなんですよ~。嬉しい。
風間くんが上げてる旗の意味
作中で紹介されてなかったですよね?どういう意味だろう?といろいろ想像しながら見てました。北斗さんの名前を旗で表現するエピソードがあったので、「カザマ」かな?と予想。全然違いました。(^^;)意味は「ありがとう」だそうです。 (参考:コクリコ坂から 国際信号旗 海がコクリコ荘から上げる旗の意味は?)
海と風間が父の親友と会う
ちょっと映画的とも思いましたが、ラストの3人が出会うシーンは良いシーンだなぁとじんわりきました。ただ盛り上げ方は中途半端だった気がします。
もう一度見返してみて気になった点
母に兄妹じゃないということを教えてもらった後、「本当の(お父さんの)子供だったら?」「会いたいわ」のやりとりでやっぱり兄妹なの?と疑問に思った。あれは、兄妹じゃないのは確定だけど喩え話としてしただけ?少しわかりにくかったです。
あと、こんな衝撃的な事実知ったら、すぐに風間さんに話すよね?なのにカルチェラタンに理事長が来る話が先にきたので、カルチャラタン問題が邪魔に思えたのかも。せめて、理事長来る前に海が風間さんに「話したいことがあるの!」って言ってるシーンが欲しかった。何事もなかったかのように、一緒に理事長を出迎える姿に違和感。
フォローが足りない
好きな人が異母兄弟ってなかなかショッキングな事です。丁寧に二人が仲良くなって惹かれ合う姿を描いて、一気に地獄へ落とす。地獄に突き落とす様な展開にしておいて、フォローが足りなすぎる。あと娘にとっては、父が二股かけてた疑いも浮かんだと思います。1歳しか歳が違わないんだから。もう少し、異母兄妹について丁寧に描いて欲しかったと思いました。
まとめ
すごく良かったけど、物足りない。なにかが足りないー!と見終わった後、落ち着かない気持ちになりました。そのなにかがはっきりわからなくて、まだモヤモヤしてます。
あと、この映画を見たいと思ったきっかけは映画主題歌の『さよならの夏』を聴いたこと。映画見てないくせに、手嶌葵ちゃん好きでコクリコ坂から歌集持ってるんですよ。(笑)で、久しぶりに聴いてたら「映画見ようかな」という気持ちになって見ました。
良い歌。
終わりに
原作漫画がとても読みたくなったので、買いました。読むのが楽しみです。
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