天文学者・・・なかなか聞き慣れない職業です。たぶん私は普通に生きてたら一生会うことは無い職業の人だと思います。
でも星は好きなので、まったく興味がないわけではありません。(ざっくりした興味)なので、「天文学者ってどんな人なんだろう?アレって何だ?」と気になって読んでみました。
読んでみた感想
馴れ初めが面白かった!
鴨川沿いで一緒に絵を描いてすごせる関係って素敵だと思います。
これは妻の視点なので面白おかしく描かれていますが、夫の視点だったら、一人サックスの練習をしてたら偶然出会って、その後自分の住む街へ引っ越してきて、川で一緒に絵を描いて過ごしてくれる相手・・・ってかなりドラマチックな出会いで素敵だな~と思う。なかなか川で一緒に絵を描いて過ごせる(楽しめる)相手と出会えることって無いと思う。
(やりたいって言えばやってくれる人はいるだろうけど、大人で「川沿いで一緒に絵を描こう」という案を出せる人はそうそういない気がする・・・)
そしてその後の
(夫からの)告白→「無理」(即答)→夫のリアクション「え?」
の流れはコントみたいで笑ってしまいました。このお二人の馴れ初めが面白すぎる。
でも!
このあと
結局付き合うことに
の、どうしてそうなったのか下世話だけど知りたい!無理って即答したばったんさんに一体どんな心境の変化があったんだろう・・・?(気ーにーなーるー)
独特なキャラクターデザイン
ばったんさん(妻)のキャラクターデザインが独特で最初はなかなか慣れなかったんですが、『TMTという望遠鏡をヒントに旦那さんが描いたものが元ネタ』とわかるとストーンと受け入れられました。(笑)
この説明が書かれたページを読むまで、「・・・これは・・・一体・・・何なんだろう・・・」と訝しく見ていて話に集中出来なかったんですよね。まあ、元ネタの望遠鏡のことはさっぱりわからないんですけど!
でもこういう話が出てくると変な人のイメージがあった旦那さんもプロフェッショナルな天文学者なんですよね・・・!と急にカッコよく見えちゃいます。専門家ってかっこいい!
ばったんさんも、なかなか・・・
尻を出して2人で一緒に自転車に乗れるのはすごいです。すごい・・・。(すごいしか言えない)
あの頃の俺どうかしてた
とのことで、今はやらないみたいですが、そういうバカをする時期に出会えて一緒に出来たのはある意味素敵なことだと思います。うん・・・。
ちゃんとしたプロポーズがあるって良いよね
私はそんなにプロポーズへの憧れを持っている方では無いですが、今後何十年も一緒に過ごしていくにあたり、「プロポーズしてくれた」という思い出は持っていたいと思うのです。
ばったんさん達の本屋の菊プロポーズも面白おかしいですが、はっきり言ってくれたり、花を用意してくれたりするのはいいな~素敵だな~と思います。
結婚式がアッサリ無しに
私も結婚式したくない派なので、まきやっこさん(夫)の
じゃあ結婚式のメリットを5つあげて
↓
ばったんさんのドレス姿が見られる
↓
興味ない
とバッサリ言い切っちゃう所は単純にすごいなー羨ましいなー酷いなーと思いました。(笑)それでもOKなばったんさんも優しい。(結婚式やるやらないで別れるカップルもいるのかな?私は場合によっては別れるかもしれないけど・・・。相手が嫌がることを強要する相手は一緒にいてしんどいという意味で。)
あだ名は「神」
かなり笑ったエピソードの1つは、まきやっこさんのあだ名が「神」になった話です。
夫婦間で夫のことを「神」って言う関係面白いです。この家に遊びに行って、「神」と呼ばれるのを見ていたいぐらい笑いました。
しかも「神」と呼ばれても、崇め奉れてるわけでもなく「あいつ神じゃん」みたいな軽い感じなのが面白い。まきやっこさんも面白いですが、それに『のる』ばったんさんがいるからこそ面白いです!
今この感想書きながら思い出したんですが、私は『ボケ・ツッコミ』の関係より、『ボケにボケを重ねる』関係の方が好きなので、だからこの漫画がツボにハマって大笑いしてるんだと気づきました。
私と同じようなツボの人にはオススメだと思います。(前に「静岡県民はボケにボケを重ねるツッコミ不在の県」とか言われてて、たしかにそれはあるなと私の観測では感じます。>静岡県出身)
終わりに
作者はあとがきで
天文学者とタイトルに入っていながら
ほぼおじさんの生態漫画と化していますが
と書かれていましたが、随所で旦那さんのインテリというか知的な人らしさが感じられました。
2017年と2年前に書かれた本なのに、今日初めて知って読みました。巻末に次巻予告もあったので、2巻期待してます!
ドイツでの暮らしのお話を読めるという点でも面白かったです。