長い長い間楽しませて貰った漫画『ちはやふる』が、8月1日にとうとう最終話を迎えます。
最近は忙しくて新刊が出ても買ったまま、なかなか読めない状態が続いていました。
連載が続いた15年の間に、BE・LOVEを毎号買って最新話を楽しみにしていた頃もあれば、本屋で偶然新刊を見つけて喜んで買った頃もあれば、ここ数年のようになかなか読めずに何巻まで読んだのか自分でもわからない状態になっていることもありました。
たまたまTwitterで作者の末次先生が最終話を書き上げたという話をつぶやいていて、手持ちの新刊から「どこから読んでなかったのかな・・・」と48巻を引っ張り出して読み始めて、「たぶん48巻から(買ってあるのに)読んでないけど、47巻の内容も全然思い出せないぞ・・・」と久しぶりに学生時代の参考書でも見ている感じに、読んでは思い出して、私の中で止まっていた物語を遅ればせながら進めていきました。
ここまで長く読んできた作品の最終話のネタバレだけは絶対見たくない!!!!
ということで、なんとか7月30日に最終話の一話前の第二四六首まで追いつきました。
ネタバレをうっかり見ないように、それまでネット断ちしようかと思いましたが、何か調べたいと思った時不便ですし、それならネタバレ前に読んじゃうのが一番ですよね。マクロスFの映画は、映画見に行く前にネタバレ見ちゃって凹みましたし・・・。(悲しい思い出)
ちなみに、8月1日発売のBE・LOVEで最終回というのを知ったのは7月30日です。2日前!ギリギリ!
最終話を読む前のたわごと
『ちはやふる』のネタバレでも特に大きな結末は、三角関係の終止符がどううたれるのか?
私は『新も太一もどっちも同じぐらい有り派』だけど、振られる太一には何か最終話までに救済があって欲しい・・・(救済が無い太一を見るのは辛い)という考えでした。
新が選ばれなくてもそこまでダメージは無いのですが、太一だと千早への思いがより強くて、それを読者として読み続けていたので、応援とはまた違うのですが、「千早じゃない何かを見つけた太一に、最終話までにして下さい」みたいな勝手な思いを持っていました。
ちょっと菫ちゃんが太一の救済っぽくなっていたエピソードもいくつかありましたね。
最終的に恋愛はどっちもくっつかなくても良いといえば良いんですけど。漫画として終わりが良ければ。でも、ここの結末は誰かのネタバレじゃなくて漫画で読みたいと、ずっと思ってました。
昔、BE・LOVEを毎号読んでた頃は、2chか5ch(ネットの掲示板)で感想を読んだり書いたりしていて、そこでもこの話題は結構されていた記憶があります。
第二四六首の感想(最終話の1話前)
今まで作中で何度も『運命戦』が描かれてきましたが、最後の運命戦の説得力と美しさが神がかってました。
最後に残った札が、
- まつときしかはいまかへりこむ
- われてもすえにあはむとそおもふ
の2枚で、見た瞬間「『せ』が良いよ!せ・われ!(われてもすえに~)」なんて単純に考えてたら、もう一枚の札は太一の「たち」だったとは。そして、百人一首はどの札も対だった・・・というのも、全く知りませんでした。過去に作中に書かれてたのかもしれないけど、そうだとしても完全に忘れてます。
その対の札が、『ちはやふる』と『たちわかれ』で、千早と太一。最終話の1話前でなんという美しさで出てくるんだろうと。これ、かるた詳しい人は最初の方からわかっていたんですよね。
私も、最初は『せ』と『たち』どっちが出るのか全然わからない!と思いながら読んでたのに、これは「たちがくるんだな」と読みながら気づかせてくれて、ストンと腑に落ちる運命線の結末でした。
ちはやがクイーンになるのは、ちはやふるを読んでて多くの読者が想像できたラストでしたが、こうやって予想外の要素や説得力のある結末を積み上げて下さると、「最初からわかってた」なんて言えないし、言おうとも思わないですね。わかってはいるけど、ここまでの積み重ねはわからなかったし、その積み重ねこそが読んできたものだったので。
第二四七首の感想(最終話)
さて、最終話読みました!
雑誌BE・LOVEが近所に全然売ってなくて、「8月1日中に読めないのでは?」と焦りましたが、本屋さんで無事購入できて一安心。ちなみに回った店は、
- スーパーにあるちょっとした本売り場
- コンビニ(2件)
- そこそこ大きい街の本屋
の4店舗です。やっぱり本屋さんの品揃えは良い。近所にあって助かりました・・・!
ドキドキしながら、読む前に最終話がどんなストーリーか予想してから読もうかななんて思いましたが、読みたかったのですぐに読みました。
名人戦・クイーン戦の終わった所から、周防さん・しのぶちゃん2人の物語が丁寧に描かれていてとても良かったです。新・太一・ちはやの関係は、第二四六首で「千早は太一とくっつくんだなァ」と思いはしたけど、「あれ?これ新になるかもしれないの?まだわからないぞ?」とドキドキヒヤヒヤしながらページをめくりました。本当読みながらわからなくて、このドキドキ感が味わえるのはネタバレじゃないからなんだよな、とやっぱり実際漫画を読みながら知れる楽しさは格別です。
正直、読みながらドキドキ不安にもなって、「これならもうどっちともくっつかないで、チームちはやふるENDでいいや!」なんて思いもしました。結末見るのが本当怖かった!
でもきれいな所に着地して、「ああ、これなら良かった」と思える終わりでした。そういえば、『ちはやふる』は千早と新たがヒーローで、太一がヒロインみたいだなーなんて思いながら読んでた時期があったのですが、あの部室のシーンで「太一ヒロインみたい(笑)」と久々に思い出しました。幸せそうな太一が見られて良かったです。
机くんもナイスアシスト!
千早の告白もあれ言われたら嬉しいよね、というもので良かったなぁ。何言うんだろう?何するんだろう?とドキドキして、なかなかページめくれなかったです。(苦笑)もう、千早から言うしかないっていう状況で、ある意味追い詰められたヒロインというのも楽しいですね。読んでる側は。
でも、ここで終わるのかー!この先もいろいろ読みたかったー!番外編に期待!という感じです。(『YAWARA!』の最終回思い出した)
あと、最終話のかるたの大会っていつ頃なんでしょう?5月とか?(←適当)
新は東京に進学してから千早にまだ会ってなかったのか?会ってたけど付き合ってることは聞いてなかったのか?付き合い始めたのは卒業後なのか?とか、その辺が少し気になりました。
新に関するエピソードがもうちょっと読みたかったな。番外編に期待!(2回目)
私の勝手な最終話予想では、千早が先生になった所まで描くのかな?と思ってましたが、流石に1話でそこまではいかなかったですね。番外編であるのかな?先生になった後よりも、なる前や大学生のエピソードの方が読めるなら読みたいです。
宮内先生の、教師を目指す千早へのエールも良かったですね。
あとは、静岡県民として、富士崎の子たちが最終話にも書かれていたのは嬉しかったです!!
終わりに
最終話を発売当日に読めて良かったですー!
この体験も含めて楽しいものでした。これが出来たのも、末次先生が最終話が掲載される前に、Twitterやnoteに投稿してくれたおかげです。それが無かったら、最終回に気づけてなくて、どこかでネタバレ読んでいたかもしれません。
漫画を描くだけじゃなくて、読者に最終話をネタバレ無しに読んでもらう努力までされてて、本当に有難うございます。
あと、アニメと漫画が期間限定で無料公開されているので、今アニメの1話を見てるのですが、最初に千早がとった札は「せ・われ」だったんだなーとか、最終話まで読んでから見るのも面白いですね。漫画も全巻、最初から読み返してみようと思います。(48時間の無料公開で読むのは絶対間に合わないけど/(^o^)\)