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【ドラマ感想】一応の推定「自殺では保険金が貰えません。保険会社から見る、ミステリーの妙。」

一応の推定

久々に面白いドラマを見たと、引き込まれる作品でした。(amazonで映画だと思って見たらWOWOWのドラマでした。WOWOWドラマクオリティ高い。)

舞台は山形県の保険会社。とある事件が『自殺』なのかどうか保険調査員の主人公・村越がいろいろな人の話や状況を調べながら謎を解いていく物語です。

保険調査員という職業を今回初めて知りましたし、保険会社から見た事件というのが新鮮で面白かったです。『保険』というものについていろいろ考えるきっかけにもなりました。

※以下、ネタバレあるので注意!

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感想

保険調査員の村越が別の事件で『自殺では無い』と結論付けた事により、遺族から恨まれる所から物語が始まります。

これが強烈で、「保険金を払え!」と叫ぶ遺族に衝撃を受けました。これで一気に保険調査員という職業に興味を持ち、物語に引き込まれました。

それと同時に、この作品でこれから語られる事件もまた

本当は自殺なのに、家族が「自殺じゃないから金を払え!」と言ってるんじゃないか!?

という方向に引っ張られました。

物語が進むにつれ、

これは自殺なのか?他殺だったりして?いや、自殺だけど誰かに自殺を促された結果なんじゃないか?

という感じで、私の推理はあっちこっちに行ったり来たり。

そうなった1つの原因が村越の怒鳴り。これは苦手でもあるし、この作品で良くも悪くもある要素だと思います。

「これは自殺だ」とたいして考えもせずに結論付ける保険会社の若手・竹内に対して村越さんが怒鳴るんですが、これが結構理不尽で

(´-`).。oO 竹内はわからないんだから怒鳴っても仕方ないでしょう

(´-`).。oO 怒鳴る理由も言わず、ただ自分の感情をぶつけるだけなのもどうなんだ?

と本当苦手でした。自分が怒鳴られてる気分にもなったし、せめて「こうしなきゃダメなんだよ!」と教えになる怒鳴りをして欲しかった。(だから最後の方で「竹内さん何で怒らないの?怒らなきゃダメでしょ!」みたいな事を言った時は、こういう風に言ってほしかった~って思いました。)

でもこれはあくまでミステリー作品なので、視聴者に向けて「今、自殺だなって思った?違うかもよ!」というサイレンを鳴らす役割として、村越さんの怒鳴りがあったのかな?という気もします。

サイレンで細かく理由まで説明しちゃったら謎が解けやすくなっちゃうし。

私の推理

最初は千代子さん(原田さんの妻)がすごく怪しかったです。

夫を失くした妻が孫の命を救うために保険金を早く下さい、と言う。でもその前にもっと悲しみ落ち込むものなんじゃない?

この思いにずーっと引っ張られていたので、私は長い間千代子さんが犯人だという疑いをもって見てました。

最初は一緒に心中するつもりだったのに、何か夫に対して嫌な思いをすることが有り、一人で死んでもらうことにしたと・・・。黒い推理です。

でもそうすると、保険金が1人分しかおりないので足りないですよね。

保険金に対しては、一人分あればなんとかなると言ったり、一人分じゃ足りないと言ったりするところがちょっと変だなと思いました。希望金額には足りないけど、最低限には足りる・・・ってことで良い?

物語の終着点

自殺でしたーという話では無いと思っていたので、一応の推定で『自殺』と一旦結論付けられたのにはちょっとびっくりしました。

その後新たな気づきや情報が得られて、事故死だったことが判明・・・でも保険会社は『自殺』にしようとする・・・とまた二転三転あって、どこに落ち着くかわからない感じでしたが、最後はきれいにまとまって見終わった気持ちも悪いものではありませんでした。

よかった・・・千代子さんに殺されたんじゃなくて。ε-(´∀`*)ホッ

でも原田さんが亡くなった事はすごく切なかった。

仕事で苦労をし、家も売り、孫も病気、そして自分の体調不良・・・結果電車に轢かれてしまった。辛い。救いが全然無い。あるとすれば、自分の保険金で孫が手術を受けられたことだけど、それでもやっぱり辛いです。

フィクションとは言え、こういう出来事から学ぶことは出来ますよね。

原田さんが頭をぶつけたことをせめて千代子さんに伝えておけば良かった。体調が悪いこともちゃんと言えば良かった。そうすれば一人で電車に乗らなかったかもしれないし、夫婦二人で自分の病気を調べることが出来たかもしれない。

私も怪我したり体調不良があっても素直に人に話したり甘えられない性格なので、原田さんのこと他人事じゃないんですよね。

なんでもないや、大丈夫だ、言っても体調が良くなるわけじゃない

ただ、相手に私今日体調悪いって情報を共有するだけ・・・というのも大切なんですよね。例えば、翌日連絡も無しに仕事休んだら心配してもらえるし、ひどい状況だったら助けになってくれるかもしれない。

そしてこれはお互い様なので、人のこういう情報を貰っておくことも出来る自分でありたいな。

終わりに

一応の推定

フィクションなので、いくつか都合のいいところや周りの人の良さに救われた部分もありましたが(悪い不動産屋が村越さんに原田さんの話を聞かせてくれたり、美保純が演じた女性が一度追い払った村越さんに自分の知ってることを教えてあげたり)、現実はこうはいかないよじゃなくて、現実もこれぐらいのことが出来る世の中であって欲しいと思います。

あと、あとですね!

書くのすっかり忘れてましたが、この作品『山形鉄道』が舞台なんですよ!

電車で轢かれてしまうという悲劇の舞台になってはいるのですが、鉄道好きとしては嬉しい所でした。(山形鉄道が登場した作品は他に『スウィングガールズ』があります)

ちなみに山形鉄道の宮内駅にはうさぎの駅長さんがいます。

この、もっちぃのLINEスタンプがとっても可愛いです。

うさぎのもっちぃLINEスタンプ

人参(ワイロ?)を渡して「よろしくお願いします」って言うスタンプに一目惚れして買ったけど、これ実際は使えないですね!

他意はないって言い訳がまったく使えないから。\(^o^)/

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